黒田早織、天野剛志
兵庫県明石市で2001年7月に起き、11人が亡くなった歩道橋雑踏事故の遺族ら有志は今夏、教訓を伝える本「明石歩道橋事故 再発防止を願って」を出版した。
韓国の事故について、著者の一人で母親を亡くした白井義道さん(62)=神戸市西区=は「明石の事故を思い出し、心が痛んだ。警察がしっかりと予見して警備できなかったのかが問われる」と話した。
弁護団事務局長を務めた佐藤健宗弁護士=明石市=も執筆者の一人。「雑踏事故はどこで起きるのか分からない」と改めて感じたという。主催者がいる催しであれば警備の準備もしやすいが、雑踏では的確な対応が難しいという。「事故は自分にも起こりうると認識してほしい」
当時8歳の次女を亡くした三木清さん(53)=兵庫県姫路市=は「雑踏事故は、いざ巻き込まれたら逃れられなくなる。人が集まる場所は、つい近づきたくなってしまうけれど、踏みとどまることが大事だ」と話した。
兵庫県警は、明石歩道橋事故…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル